わたしんち

テーマもコンセプトもないよ。いろんなテーマで好きに書くよ。

「本を読む」ということ

せっかくなので何か投稿しようと思ったのもあり、のんびり読んでた本についてちょっと。読書感想文ではないよ。あれ死ぬほど苦手だから。

ネタバレはしません。

 

米澤穂信 『いまさら翼といわれても』 角川文庫

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https://www.kadokawa.co.jp/product/321901000072/

 

古典部シリーズ第6弾。アニメもやってた『氷菓』のやつだよ。実写映画もやってたかな。観てないけど。

 

基本的にどんなやつでも 何でハマったか というのはわからないのだけれど、今まで観てきたアニメの中で氷菓が一番好きなんです。

 

そんなことで、単行本で出てたものが文庫化されていたので、買って読んでみました。面白かったです。本を読むのがそもそも久しぶりで、古典部シリーズに触れるのも久しぶりで、わくわくしながら本を開きましたね。そこからはもう一気に読んでしまいましたよ。

 

古典部シリーズはいわゆるミステリーに分類されると思います。特別ミステリーが好きなわけではないんですけど(他に読むミステリーと言えば『チーム・バチスタの栄光』シリーズくらい。そのシリーズの狂信者でもあるんですが)。でも特別人が死ぬ、とかそんなようなことはなく、学校内や人間関係の中でふと起こるようなことが気になってみればとても深いところに理由がある ということがわかる、そんな物語です。

 

中身に関する話は上手くできないし、ネタバレになりかねないので 本読んでね としか言いません。どんな本についても、ひいてはどんな物語についても、なぜそれを読んだり観たりするのか。「何で本を読むの」って声は聞いたことがあるんですよね。

 

往々にして、読書は強制するもんじゃないです。読書が好きでも私だって読めと言われて読みたいものはないし。そこで説得まで行かなくても、本を読む理由って何かな、と思ったことが一時あるんです。ちびっこい頃には 国語の勉強のため と言われたこともあります。ちびっこい頃からまぁまぁ本は読んでました。そのおかげで大学受験生当時の国語の偏差値は50割りましたけど。つまりは勉強のために本を読んではいけません。読書はエンターテインメントです。

 

「何で本を読むの」という問いに対する僕の一つの答えは「体験」です。本に限った話ではないですけれど、例えるなら先に述べた『氷菓』を読めば省エネ主義の高校生になれるし、ドラマ『相棒』を観れば警視庁特命係になって紅茶飲めるし、アニメ『NEW GAME!』を観ればゲームを作る美少女になれるし、ゲームの『逆転裁判』をやればとげとげ頭のまま弁護士席に立てるし、漫画『3月のライオン』を読めば化け物レベルに将棋が強くなる。他にも登場人物はいっぱいいますけれど、誰でもいいです。その物語に触れればその人物の思想や行動を追体験できる。これが一番のいいところなんじゃないかな、って思いました。もう少し言えば、自分の持っている考えや常識から解き放ってくれるのが物語なんじゃないかな、って思います。僕はこういう違った価値観に触れたり、登場人物の中にある想いに触れるのが結構好きなんです。

 

なので上の他にもこれまでに私は事件を解決する物理学者にも義足義手持ちの低身長錬金術師にも鉄砲でインクを放つイカやタコにもなりました。何にでもなれる という意味では夢を叶える一番手っ取り早い方法なのかもしれませんね。次は何になろうかしら。